
さいたま市で訪問看護を行う中で、ご利用者様の自宅環境に合わせた支援の一環として、家の中にある段差解消に取り組むことがあります。今回、あるご利用者様宅にて、部屋と部屋の間に上がり框を作成して、段差を緩和する工夫を行いました。
その結果、自分で上がれたり、介助者の負担が大幅に軽減され、日常生活の安全性と自立性の向上につながる良い成果が得られました。
使ったものは家にあったジャンプ!の漫画本です。これは硬さやサイズがちょうどよいのです。

これをガムテープで一つ一つ固めます。すると

こんなにきれいな上がり框ができました。



完成品は20キロぐらいありましたが、自転車でせっせと運び、ご利用者様の家に設置してみると!!
なんとまあ シンデレラフィット!!
これで段差も解消です
設置後すぐにご利用者様からは「これなら怖くない」「一人でも出入りできた」と喜びの声がありました。
このように住宅内の小さな工夫でも、ご利用者様の生活の質(QOL)や心理的安定に大きく寄与することができます。看護や介護は医療的ケアだけでなく、住環境の整備も重要な視点です。今後も、訪問看護の現場からこうした工夫を提案し、地域に根ざした支援を続けていきたいと考えています。